米本昌平『知政学のすすめ』を読む

生命倫理生命科学史、地球温暖化問題では定評のある米本昌平氏の『知政学のすすめ』を読む。副題は、〜科学技術文明の読みとき〜 
知識基盤社会と言われる現代では、これまで政治から距離をおくことがアカデミズム世界では崇高とされてきたその常識が覆されていることを示してくれる本だ。(日本の)官僚依存型の政治から脱却し、アカデミズムの解体と再編を説く。

そして最後の結びでは、科学技術が宗教等の価値体系と切り離され中立とされてきた19世紀後半〜20世紀の世界から一転して、21世紀はその両者が再び結びつき18世紀〜19世紀に似た世界になるであろうことを論じている。

そういうわけで、いずれにしても科学・技術・社会に関係する知識は大事だなーーーーーーーーー。知識はアカデミズムだけに任しておけない。市民も持つべし。

知政学のすすめ―科学技術文明の読みとき (中公叢書)

知政学のすすめ―科学技術文明の読みとき (中公叢書)