「科学教育と科学論」再考

9月11〜12日に広島大学で行われた日本科学教育学会において
自主課題研究のセッションを企画し,無事終了することができました.

朝一番のセッションにもかかわらず,多くの方の参加をいただき,議論も盛り上がりました.
参加してくださった皆様,企画を実現させてくださった学会関係者の皆様に深謝申し上げます.
 
セッション名
「科学教育と科学論」再考:科学史STS科学リテラシー <オーガナイザー>
河野俊哉(暁星学園東京大学大学院、法政大学・聖心女子大学青山学院女子短期大学)・北田薫(北海道大学大学院・札幌龍谷学園高等学校) <会場>
H会場(2階K203教室) <概要>
 「科学(の理論体系)を学ぶ」だけでなく、「科学(そのもの)について学ぶ」視点の重要性を認識している研究者・教育者は潜在的にはかなりの数を占めることが想定される。後者は、古典的には科学史、科学哲学等、そして近年ではSTSを含めた科学論との学際領域だと言えよう。しかし、学際領域だけに種々の困難さが付きまとうのも事実である。本セッションでは、前述の課題に長年取り組んできたメンバーが、「理科離れ」、「リスク社会」、「環境問題」等を踏まえながら、科学リテラシーPISAテスト、教養教育等の観点から再考し、参加者と共に議論を深めた上で新たな提言を行いたいと考えている。 <発表者>
(1)八巻俊憲(福島県立田村高等学校・東京工業大学大学院):理科教師にとっての自己改善としてのSTS−STSを学ぶことによって見えてくるもの−
(2)北田薫(北海道大学教育学院): STS教育の歴史的アプローチの検討―リスク社会における科学リテラシー育成の視点から―
(3)山田俊弘(千葉県立幕張総合高等学校茨城大学):「理科基礎」と「自然科学史」の間――2つの《現場》から考える――
(4)河野俊哉(暁星学園東京大学大学院、法政大学・聖心女子大学青山学院女子短期大学):科学リテラシーの観点から「科学教育と科学史」を再考する――中等教育と高等教育の事例をもとに――
(5)藤岡達也(上越教育大学大学院):持続可能な社会の構築とSTS教育への期待<指定討論者>
小川正賢(東京理科大学