STS教育に使えそうな映画のリスト

kaorin7772010-03-07

科学・技術と社会の関係を取り上げた映画は多い.

STS教育を行う上で使える映画のネタについて,今後収集していきたいと思う。

チャールズ・ダーウィンの伝記映画(科学史MLで知った情報を参考にさせてもらいました)
http://www.amazon.co.uk/Creation-DVD-Paul-Bettany/dp/B002T5QM4C/
彼の進化論思想と宗教との関係を取り上げた映画のようです。面白そうだなぁ〜!

ガタカ

ガタカ [DVD]

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▽Apollo13

▽アイランド

アイランド [DVD]

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▽こちらの某科学史家さまのリスト、参考にさせていただきました
http://d.hatena.ne.jp/kenjiito/20061230/p2


注意)このブログは備忘録を兼ねています.編集中のものなどお見苦しい点がありますが,お許しいただければ幸いです.また,後になって編集記事を修正することがあります.

WWViews ※ 日本会議のシンポを拝聴

と言っても、Ustreamで!

http://www.ustream.tv/channel/cscd-channnel

twitterで、ちょっとだけ発言もしてみた。 ハッシュタグは #wwvjp

なんでちょっとだけかというと、見始めたのが遅かったことと、twitterのパスもUstreamのパスも忘れていて、(拝聴と並行しながら)再度登録し直したり、もたもたしてしまったため。

ああ、まったく、なにやってるんだろう。最近疲れすぎだ。

しかしながら、配信が終わった後も見ることができたので、最初から見直すことができた。
日本は、先進国の中でもこのような(市民参加型熟議会議などの)政策反映手法の導入が遅れているとの説明もあっていた。

そういうわけで、3月9日は、国際文化会館で行われるTA(テクノロジー・アセスメント)のシンポと、同夜は東工大でのFuller氏の読書会(注意;教育学的興味)に参加予定。羽を伸ばしてこようっと!

http://i2ta.org/news/i2ta/i2ta-symposium.html

http://blog.stsnj.org/2010_02_01_archive.html


■注

※WWViewsとは、デンマーク技術委員会(Danish Board of Technology)の呼びかけにより、世界の国と地域で、COP15※※の交渉に当たる政府関係者に対して世界の市民の声を届けるための世界市民会議のこと。日本の場合、京都で、2009年9月25日に開催された。
http://wwv-japan.net/about/welcome.php

※※気候変動枠組条約締約国会議。2009年12月、デンマークコペンハーゲンにて開催。

お台場でサイエンス・カフェのワークショップ

お台場で現在も年1回継続実施されているサイエンス・アゴラだが、その第2回大会の際、サイエンス・カフェのワークショップを企画したのは、2007年11月のことだった。

この企画の発端は、CoSTEP2期SNS上で、「アゴラでなんかやりたい!」「サイエンス・カフェのワークショップやりたいなー。」とつぶやいていたら、同2期でいっしょに学んでいた科学コミュニケーション業界で超有名な立花浩司氏と意気投合したことだ。そこで、立花氏と同じく「日本全国のサイエンス・カフェのポスター展をやりたい」、という野望を持っていた京都大学大学院(博士課程)でサイエンス・カフェを研究をしていた松田健太郎氏が加わり、3人で(といってもほとんど立花氏が中心に)企画書を書いた。前後して、CoSTEP2期の尾林さんと同3期カフェ・ラジオ班の藤原氏を巻き込み、「サイエンス・カフェを考える会」結成5名として、実際の実現に向けての企画を考えることになった。

結局、お手伝いや協力が必要ということになり、・・・(書きかけです、休憩)

CoSTEPのリニューアルサイト

CoSTEPのリニューアルサイトがオープンした.

http://ow.ly/1cEod

振興調整費での活動を終えるCoSTEP(北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット)だが,すでに4月からのリニューアルに向けて,実働を開始したようだ.

4月からも北海道大学の一組織として,科学技術コミュニケーション教育を継続していくとのことだ.

CoSTEPな一日(5期修了式)

これまで政府の振興調整費の援助を受け、順調に活動してきた北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット(通称CoSTEP)だが、本日、いよいよ予定の5年間の任務を全うし、次の段階へとステップを踏むことになった。私自身は、CoSTEP1期〜5期までのすべての修了式に出席という快挙を成し遂げた。皆勤賞ものである。そこで、ちょっとばかり5期修了式の様子をご報告しておこう。

■午前の部
・恒例の杉山滋郎代表によるパワポを用いてのCoSTEPカリキュラム紹介と挨拶
・各実習グループごとの成果発表。次の6グループが各グループ10分程度
 ‐映像表現実習(受講生4名)
   2名の方は海外で調査中や就職活動の関係で出席できず,残りの2名の方での発表だった。
   おひとりおひとりが映像作品を作られたのだが,今回の発表は,実習によってスキルを獲得していった様子の振り返りだった(映像作品は昼休みに流された)。
   印象に残ったのは,「空撮」プロジェクト.ラジコンを飛ばし,普段は見れない視角から撮影をされるという工夫が光っていた。
 ‐グラフィックデザイン(同3名)
   「電子科学絵本」を製作,という大きな成果があった。次のURLで見ることができる。
    http://bit.ly/dCcy5z
   そのほか、ポスターのデザインなどを10点ほど行われていた。カフェのポスターがきっかけとなり、女性研究者支援室などとのネットワークが広がっていったそうだ。
 ‐広報メディア企画・製作(同10名)
   大きな成果は、リテラ・ポプリ(北大の広報誌)の最新号をCoSTEPが全面的に引き受けて作ってしまったこと。
   今回の号の前の2つの号も特集記事を担当し,好評だったようだ。
   最新号は,これまでのリテラ・ポプリとは大きくデザインも一新し,新しい雑誌に生まれ変わった。
 ‐ラジオ番組制作(同6名)
   全員で、生ラジオ放送をその場でやってくれた。杉岡滋郎というロケット研究歴50年のお固い研究者が、科学技術コミュニケーターに出会い、考え方が変わっていく。ついには、CoSTEPを受講してしまい、ラジオ番組をつくってしまう、という寸劇だった。効果音をうまく利用していた。
 ‐選科A(40名以上)
   イベントの企画について学ぶグループ。集中実習2日間でサイエンス・シャッフルという本番企画までいってしまうという無謀スケジュールの状況と,ネットを利用してSkypeを用いた学習会をしていたことが報告された。
   東京やドイツの受講生は、その地で企画を行ったことの報告もあった。
 ‐選科B(人数?)
   革新的なサイエンス・ライティングの方法として、担当教員が、「モジュール・ライティング」という概念を作られ、厳しい合宿トレーニングを経て、サイエンス・ライティングのノウハウを学んだとのご報告。
   北大の先生にインタビューして、妥協を許さない記事を書いたそうだ。

■ポスターセッション
5期の皆さん以外からあえて2つだけ紹介すると、
・CoSTEP応援団;日本地図に各地の団員のつぶやきを貼り付けたもの団員の写真がちりばめられ,表現のセンスの良さが光った。CoSTEPが進行調整費での任務を終えたことに応じ、応援団は4月から、GoSTEPという名で再スタートする。
・1期生3名と3期生1名による、「科学技術コミュニケーターを仕事にする」の作品発表。科学技術コミュニケーションを主たる仕事にしてしまった修了生、中村景子さん,川本思心さん,M姫さん,楢木佑佳さんによる各人1スペース×4名のどでかいポスター発表。サブ・タイトルも,各人ごとに、「研究が変わる」,「博士が変わる」・・・等々で,各種雑誌の表紙を一度スキャンしてデザインし直し、パロった笑える自己紹介。これは面白かった!売り出し中の科学技術コミュニケーターさん大活躍だ☆

■午後の部(シンポジウム)
4名のゲストの皆さんを迎え、CoSTEPの渡辺先生の司会で行われた。
内容は、u-streamで実況中継され、twitterで各地の視聴者からの意見コメントがあった。
http://www.ustream.tv/channel/costep-sympo
http://search.twitter.com/search?q=%23scsympo

私は、ちょっと疲れていたので、コメントはさし控えるが、シンポの終わりの方でのやりとりのみ紹介しておこう。

会場からの質問;「科学技術コミュニケーションが社会に与えたインパクトは?」

杉山代表からの答;「5年前は,科学技術コミュニケーションなんて言葉を言っても,誰も知る人がいなかった.しかし,今,日本全国にサイエンス・カフェが普及し,○○カフェとつくものが,どんどん広がっている。」
「これから先は,科学技術コミュニケーターの量よりも質に重点をおいていかなければならない。」

市民講演会「マイケル・ファラデーの思想」

kaorin7772010-02-14

イギリス王立研究所のディレクターをされているProf. Sir John M. Thomasさん(ケンブリッジ大名誉教授)を招いての講演会が、
昨日(2010年2月13日Sat.)北大理学部大講堂で開催された。

ファラデー(Michael Faraday, 1791-1867)と言えば、19世紀イギリスの有名な科学者である。

電気分解の法則」や「電磁誘導」の発見などで、名前を聞いたことがある人は多いだろう。

もしかしたら、中学校や高校で、彼の著書『ロウソクの科学』を読みなさい、という夏休みの宿題が出され、読んだ方もおられるだろうか?

Thomasさんは、そのファラデーが始めた子どもたちのためのクリスマス・レクチャーで知られる王立研究所で、ファラデーと同じ立場で現在仕事をなさっているそうだ。

講演は、アインシュタインが、ニュートン、ファラデー、マクスウェルの三人の肖像画を部屋に飾っていたという話に始まり、近代物理学の発展の歴史がやさしく語られた。(この展開は、うまいなぁ。)

そして、ファラデーが、非常に謙虚な人であったこと、彼を引き上げたディヴィーとの関係、ノーベル賞級の論文を何本も書きながら、昼や夜の一般の人に向けた実験混じりのレクチャーを頻繁にこなしていたことが話された。金曜の夜のレクチャーは、前置きなしでぴったりの時刻に始まり、1時間ぴったりで終わっていたそうだ。

そして講演の最後は、下記の本の表紙=クローズアップしたファラデーの若き日の姿!で終わった。
(この時スライドでみたファラデー。今まで見たファラデーの中で一番かっこいいファラデーでした。やられた!)

講演の終わりには、質疑応答の時間がたっぷりと取られる。
ファラデー・ファンは札幌にも多いらしく、熱心な質問があいついで出されていた。

例えば・・・
Q. 子どもたちに対して力を入れていたファラデーの精神はどこから来るものか?
Q. ケンブリッジは偉大なサイエンティストと偉大な詩人を排出されている。どんな教育が行われているのか?
などなど。

いい質問には、いい答えが返ってくる。

追記;下記の本、Thomasさんの著書だったことに後から気がついた。ということは、自書の宣伝でもあったわけだ。私はファラデーの容姿に目がくらんでいたようだ。なんだかなぁ(自己嫌悪)。しかし、ぜひ、読んだでみたい一冊だ!

Michael Faraday and The Royal Institution: The Genius of Man and Place (PBK)

Michael Faraday and The Royal Institution: The Genius of Man and Place (PBK)

ロウソクの科学 (角川文庫)

ロウソクの科学 (角川文庫)